ここまで読んでいただいた方なら一度は塩屋や大野屋の一族のお墓を尋ねたいとお思いのことでしょう。そのご期待にお答えして、ここでは主な人物たちのお墓の現所在地をお教えします。特紹介する墓地の一つ、清五郎家の墓地のある小島町尼が谷は通称アマンタニと呼ばれ、かつてはかなりの方がご存知の場所であったそうです。それもこの平成の世になっては、七尾住の方も、もうほとんどその名前を知らないのではないでしょうか。

　一族のお墓は三か所に分かれて分布しています。順に紹介させていただきます。



■小島町　尼ン谷（尼が谷）

　七尾市小島町　和倉方面へ行く国道を西湊保育園のところで左折し、直進し踏み切りを渡る。右側の二番目の山際にある道を右折して細い道をしばらく入っていくと左側の杉山に入っていく坂道が左にあり確か「岩城先生墓所」と彫ってある道標とお地蔵さんが目印で左に山をニ、三分登っていくと左側にあります。


　尼ン谷の入り口に埋もれながら建っている『岩城先生墓所』と彫られた道標。おそらく大正15年（1926年）に鹿島小学校同窓会の懇話会の有志によって建てられたものではないかと思います。『能登往来』によると当時でも遠方から穆斎の墓を訪ねてくる人が年に5、6人もいたそうで、かえって七尾の人間のほうが知らないのではまずいからということで、ともかくも『所口の賢人』と呼ばれた郷土の偉人を顕彰しようと急遽同窓会の場で建設が決まり建てられたようです。直津往来の角にも大きな道標を建てたそうですが、今のところ存在を確認できていません。

ぜひ、一度お墓参りにでかけてみてください。江戸時代の七尾の町を思い浮かべながら。。。





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